WTO主要国に譲歩要求 APEC首脳が声明案
- 2013年10月1日
- 世界のニュース
【共同】インドネシア・バリ島ヌサドゥアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議が、停滞している世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の打開に向け、米国や中国などの主要国を念頭に譲歩を求める内容の声明を出す方針であることが1日、分かった。
ドーハ・ラウンドでは工業製品の市場開放をめぐり、日本や米国など先進国とインド、中国といった新興国が鋭く対立。APECとして交渉の行き詰まりに強い危機感を示し、12月にバリ島で開かれるWTO公式閣僚会議での交渉進展を訴える。
共同通信が入手した声明案は、ドーハ・ラウンドについて「袋小路に陥っており、交渉を再び軌道に乗せられるかの瀬戸際だ」と指摘。その上で、12月の閣僚会議では「成果を挙げる緊急の必要がある」と強調、主要国に対し「溝を埋めるため、政治的意志と柔軟性を示すことを強く促す」と妥協を迫っている。
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