シーメンスとアクセンチュアが合弁事業 〜 スマート・グリッド技術を提供
- 2013年10月21日
- 環境ビジネス
シーメンス(Siemens)とアクセンチュア(Accenture)は、次世代のスマート・グリッド技術に関する専門ノウハウを公益会社に提供する合弁会社を設立する。
グリーンテック・メディアによると、合弁会社の名称はオムネトリック・グループ(Omnetric Group)で、シーメンスの持つ送電網技術と、アクセンチュアのシステム統合の専門性を組み合わせる。
オムネトリックは約100人を雇用し、ドイツのミュンヘンに本社を置く。当初は北米と欧州の市場開拓を目指す。合弁会社の資本構成や具体的な事業開発計画は明らかにされていない。正式な設立は、規制当局の承認を得てからとなる。
アクセンチュアのスマート・グリッド・サービス事業責任者ジャック・アザガリー氏は、「シーメンスとアクセンチュアの両社ともが大型投資を行った」「既存の統合フレームワークやオペレーティング・システムに基づいて合弁会社が研究および開発できるようにする」と説明する。
アザガリー氏の発言は、2社の既存製品を新しい顧客に販売するだけでなく、スマート・グリッド関連の課題を解決する新しい取り組みも模索していく姿勢であることを示唆している。
具体的には、発電量の変動を避けられない風力および太陽発電を既存の送電網に接続させる効率的手法や、自家発電している顧客と電力会社が効果的に連携できるようにするシステム開発が考えられる。
この種のソリューションは、シーメンスの競合に当たるアルストムやABB、シュナイダー・エレクトリック、ゼネラル・エレクトリック、キャップジェミニ、さらにIT業界大手のIBMやオラクル、マイクロソフト、シスコ・システムズ、SAPも開発を目指している。
それらの企業間の提携も盛んに行われているが、アザガリー氏は、「市場を変容させる要因になりたい」「この合弁会社は敏捷性に優れ、市場の問題解決に特化する専門的事業部門だ」と述べた。
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