損失補償で溝深く フィリピン台風でCOP主要議題に

 【共同】ワルシャワで開催中の気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)で、地球温暖化が原因とみられる災害への「損失と被害」を補償する仕組みをどう構築するかに注目が集まっている。会議開幕直前にフィリピンが台風30号で甚大な被害を受け関心が一気に高まった。各国は一様にフィリピンへの連帯感を示すが、新たな負担を迫られる先進国側と途上国側との溝は深く、議論の着地点は見えない。

 「フィリピンだけでなく、この惑星そのものが困難に直面している」。フィリピン政府代表団のサニョ交渉官は19日記者会見し、温暖化対策進展を訴える約60万人分の署名が世界各国から集まったことを明らかにした。

 サニョ氏はCOP19初日の11日、台風の被害状況を涙ながらに説明。「意味のある結果」が会議で期待できるようになるまで断食すると宣言し、現在も継続中だ。19日の会見にはやつれた表情で臨み、保険機構や補償基金の新たな設立を念頭に、構想を一刻も早く具体化させるよう訴えた。

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