上院規則を改正 民主、共和の抵抗阻止

 【共同】米上院本会議(定数100)は21日、大統領が指名した人事の承認に事実上必要な票を、従来の60から過半数の51とする規則改正案を賛成多数で可決した。上院にとっては歴史的な規則改正となる。

 共和党の議事妨害で多くの承認が滞っているオバマ大統領の指名人事を動かすため、多数派の民主党が採決に踏み切った。共和党は強く反発しており、両党の対立がさらに深まった。

 この改正は影響があまりに大きいため、一般に「核オプション」と呼ばれ、少数派の抵抗を抑える最終手段と位置づけられてきた。しかし少数党に転落すれば人事に抵抗できなくなる危険もあり、多数党が長年採決を思いとどまってきた経緯がある。

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