モトローラ、3Dシステムズと提携 〜 スマートフォン部品のカスタム化へ

 モトローラ(Motorola)は、立体印刷技術の先駆者である3Dシステムズ(3D Systems)と業務提携し、モトローラのプロジェクト・アラ(Project Ara)をサポートする立体印刷プラットフォームを推進する。

 プロジェクト・アラは、スマートフォンを組立式設計にしようと狙うオープン・ハードウェア・プラットフォームで、利用者による個人仕様化(カスタマーゼイション)を可能にするもの。

 コンピュータワールドによると、モトローラでは、カスタム化とオープン・ハードウェア生態系の利点を60億人の利用者にもたらす方法を模索してきた。

 その結果、「素材の強度や印刷を含む高等技術が不可欠であることから、生産過程における速度と量に関する課題を解消するために、立体印刷の第一人者である3Dシステムズと連携することが最善の策だという答にたどりついた」とモトローラのレジーナ・デューガン高等技術&プロジェクト担当責任者は話す。

 モトローラの構想では、スマートフォンをモジュール式にすることで、ほぼすべての部品や構成品を立体印刷によって本物同然に再生できるようにし、スマートフォン所有者によるカスタム化を実現させようというもの。

 両社の開発案第一段階が成功すれば、3Dシステムズは、モトローラ・プロジェクト・アラの専属生産元となり、モトローラ製スマートフォンの筐体と各部位のモジュール生産を手がけることになる。

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