テキサスの田舎町が新記録〜ドミノズ・ピザ売上高、石油景気で

 今年10月、テキサス州の田舎町アンドリュースにオープンしたドミノズ・ピザのフランチャイズ店が、開店後1週間の売上高で同社の世界記録を塗り替えたことが分かった。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、人口1万2000人のアンドリュースは、石油生産で有名な州西部のパーミアン盆地にある。アンドリュース店には開店とともに油田労働者が押し掛け、1週間で売り上げが7万6076ドルに達した。

 フランチャイズ経営者のジェイムス・ゲレティ氏は、すでにミッドランド/オデッサ地区に10店舗を所有していたが、ほとんどの客が「アンドリュース近辺で働いている」と話していたことからアンドリュースへの出店を決めた。

 「小さな町だから最初はためらったが、時期的に申し分なかった。店は開店前からフェイスブックで2300もの『いいね!』を獲得し、昼食時はいつも混み合ってるよ」と話すゲレティ氏は、もっと辺地の石油の町セミノールにもドミノズ店をオープンする予定だ。

 アンドリュースでは宿泊施設の需要も高く、ホテルやモーテルの料金は1泊250ドルに高騰している。アンドリュース郡経済開発局によると、他の大手レストラン・チェーンも不動産を物色しているという。

 同地に古くからある個人経営のステーキハウス「ウェスタン・グリル」も、油田労働者のおかげで売り上げは堅調に伸びている。しかし今は人手不足が悩みで、所有者のダライラ・メネンデスさんは「男たちが油田で働くようになって稼ぎが良くなり、女や子供は働く必要がなくなったのよ」と話した。

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