日産リーフが採算ベースに〜需要増で、米生産拡大へ

 日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」が、値下げによる需要増で利益を生むようになった。同社は米国内の生産を拡大する予定だ。

 サステイナブル・ビジネスによると、リーフは今年、日本から米国への生産移行に伴い、店頭表示価格が2万9650ドルと従来より6000ドル以上安くなった。それ以降は需要が急激に高まっており、2012年は年間で9800台だった販売が今は月2000台以上に増え、累積販売台数は米国で3万4000台、世界では7万5000台に達している。

 リーフの航続距離は75マイル、燃費はガソリン換算で115マイル/ガロン(mpg)。米州販売・マーケティング担当のホセ・ムニョス上席副社長は最近の記者会見で「集客やブランドの引き立てに大きく貢献している」と述べた。

 EVに力を入れる他社も増えた。ドイツで初めてEVを発売したばかりのBMWはすでに1万台の予約注文を受けており、14年半ばに発売予定のプラグイン・ハイブリッド・スポーツ車「i8」は完売したという。

 一方、フォルクスワーゲン(VW)は、工場に全社統一の組立装置を配置してすべての商品ラインでEV版を提供する計画を発表した。ガソリン車、EV、圧縮天然ガス(CNG)車の各バージョンが同じ工場で生産できるようになるという。

 VWは14年までに、14モデルのハイブリッド、プラグイン、100%電気自動車を準備し、需要に応じて40モデルで代替エネルギー版を選択できるようにする。バッテリーも社内で製造する計画で、EVの開発、生産、サービス分野で4000人の専門家を雇用し、7万人の従業員を訓練している 。

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