クロアチアで積み替えも シリアの化学兵器

 【共同】シリアの化学兵器廃棄をめぐり、化学兵器禁止機関(OPCW)などが洋上処理を検討している問題で、クロアチアのミラノビッチ首相は10日、同国内の港で処理設備を載せた米国船に化学兵器を積み替えることを検討していると明らかにした。「おそらく大西洋上のどこかで処理するだろう」とも述べた。AP通信などが伝えた。

 首相は一方で「この事業に参加することはできるが、参加する必要性もない」と強調。「クロアチア国民がすべてを知らなければならない」と語り、積み替えを同国の港で行うことは、国民の意向次第だとした。

 シリアの化学兵器の廃棄処理地については、アルバニアが有力候補に挙がったものの、国民の激しい反対で同国のラマ首相が11月に受け入れ拒否を表明。米政府の大型船が、洋上で化学物質を中和処理して無害化する計画が出ている。

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