SAP、開発者向け新ライセンスを導入 〜 ハナ向け開発ツール群も提供
- 2013年12月12日
- ハイテク情報
SAPは、ハナ(HANA)インメモリー電算プラットフォームの普及を目的に、ソフトウェア開発業者の囲い込みを強化している。
コンピュータワールドによると、同戦略のなかで最も大規模なのは、SAPの技術を広範に網羅する新たな統合開発者ライセンス制度の導入と、ハナ向けのクラウド基盤リバー(River)アプリケーション開発ツール・セットの投入だ。
リバーは、「簡便化された開発過程によって、開発者の生産性を向上させる」開発ツール群。SAPは、リバーの開発意向を2010年中旬に明らかにしており、その登場が待たれていた。
ただ、リバーは現時点において、欧州とアジア、そして米国の一部開発者への試験提供に限られ、一般提供はまだ先の見通しだ。
SAPはまた、アパッチ(Apache) 2.0のライセンス下で、SAPUI5フレームワークの一部をオープン・ソース・コードとして提供することを明らかにした。
同社はそのほかにも、オープン・ソースのパース(PaaS=platform as a service)ソフトウェアであるクラウド・ファウンドリー(Cloud Foundry)アプリケーションのハナ接続を可能にするオープン・ソース・サービス・ブローカーを開発した。
同社はさらに、2010年にサイベース(Sybase)を買収して獲得したアプリケーション開発ツールのパワービルダー(PowerBuilder)について、新版のクローズド・ベータも発表。
調査会社IDCのアル・ヒルワ氏は、リバーの投入を特に評価しており、「SAPがリバーをクラウドにおいていかに位置付けるかと、SAPがセールスフォース(Salesforce.com)の勢いに迫れるかどうかに注目したい」と語った。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ