直角位相振幅変調の代替変調方式を提唱 〜 新興企業のマグナコム

 新興企業のマグナコム(MagnaCom)は、広帯域通信のための新たな変調方式「ウェイブ・モジュレーション(WAM=Wave Modulation)」を開発した。

 WAMを使えば、無線および有線通信網による通信速度や容量、通信の省電化を格段に向上できる、と同社は話している。

 通信業界では約40年にわたり、直角位相振幅変調(QAM=quadrature amplitude modulation)と呼ばれる変調方式が使われている。

 ケーブル・テレビのセット・トップ・ボックス(STB)から発信される番組やスマートフォン画面に表示されるツイッター(Twitter)の投稿など、通信リンクを経由する情報は、その種類に関係なくすべてQAMを使ってやり取りされる。

 マグナコムのWAMは、そのQAMを代替するものだ。

 変調方式の改良はこれまでも、スペクトル効率の大幅改善に寄与してきた。スペクトル効率の改善とは、同じ信号でより多くの情報を運搬できることを意味する。

 ギガOM誌によると、マグナコムは、スペクトル圧縮技術を利用し、スペクトル効率を改善した結果、従来の方式の場合よりも少ないスペクトル、またはケーブルを使い、データ転送の高速化と省電力化を可能にした。

 同社によると、QAM基盤システムに比べ、通信レンジの400%改善や電力の50%削減を期待できる。

 マグナコムは、2014年1月にラスベガスで開催される国際消費者電子製品電本市(CES)において、プログラマブル・ロジック・ディバイス開発のアルテラ(Altera)と協力し、WAM実演プラットフォームを構築する予定だ。

 同社によると、完全デジタルのWAMは、既存のアナログ・コンポーネントやラジオ、アンテナ、そしてQAMと互換性がある。

 通信用半導体の変更は必要だが、半導体シリコン・スペースの1平方ミリメートル程度を使うだけですむ、と同社は話している。

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