犬はいつも南北を向いて排便〜生体磁石の作用か
- 2014年1月22日
- アメリカ発ニュース
犬には地球の磁場を感じる能力があり、排便の時は体を南北に向ける傾向があるという調査結果が発表された。
ロサンゼルス・タイムズによると、調査を行ったのは、ドイツ・デュースブルク・エッセン大学とチェコ生命科学大学の生物学者ら。2年間にわたって37種類の犬70匹を対象に1893回の排便、5582回の排尿時の体の向きを観察したところ、磁界が安定している場合は南北の磁力線に沿うことを好み、太陽風の影響などで磁場が不安定な時はこの習慣が崩れたという。報告書は英動物学専門誌フロンティアズ・イン・ズーオロジーに掲載された。
排便時には雌、雄ともに南北を向いたが、排尿時は雄の向きが少しずれた。これは片足を上げる影響だと考えられる。左右いずれかの足を上げることが体の向きにどう影響するかについては分析が続いている。
今回調査では、磁場が安定していたのは全体の30%にとどまったため、さらに調査を重ねる必要がある。研究者は「犬は歩行中、何らかの形で体内の方位磁石や知的な地図を使っている可能性があり、人がハイキングをする時も磁場が不安定な時はコンパスを使わないのと同様に犬も不安定な時は南北に向くのをあきらめるのかもしれない」と分析している。
体を南北に向ける理由はわかっていない。生体磁石は、鳥やハチなどのほか、一部のほ乳類も持っている。今回の研究に関わったドイツの研究者によると、数年前にグーグル・アースの航空写真で牧場の牛が磁力線に沿って立つことが確認されている。また、アカギツネが獲物に飛びかかるとき北東に向かって飛び上がることも知られている。
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