燃費改善で木製車体が復活〜フィンランドのUPMが開発

 フィンランドの製紙・製材大手UPMキュンメネ(UPM- Kymmene Oyj)は、3月にスイスで開かれるジュネーブ自動車ショーで、1960年代にフォード「サーフ・シティ」などで採用され流行した木製車体の試作品を公開する。

 ブルームバーグ・ニュースによると、木製車体には、生命科学と森林を融合させて持続可能性を追求するUPMの概念「Biofore」が生かされており、同社は環境に配慮しながら欧州の安全基準を満たすことに成功したという。

 自動車業界では現在、燃費規制の強化に対応するため車両の軽量化が進められている。米国で32年間連続ベストセラーのフォード「F150」ピックアップは、15年型の車体にアルミニウムが採用され、700ポンドの軽量化によって燃費が向上した。独フォルクスワーゲン(VW)はアルミと高張力鋼の採用を拡大し、独BMWは炭素繊維の採用で軽量化を進めているが、両社の手法はコスト高の問題がある。

 フォードは木材を採用する選択肢も除外していない。14年型リンカーン「MKX」スポーツ多目的車(SUV)の内装には、木材ベースのプラスチック素材が使われた。開発には製紙・製材大手ウェアーハウザー(Weyerhauser、ワシントン州)と自動車部品大手ジョンソン・コントロールズも加わった。

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