TVや車は肥満のもと〜糖尿病リスクも上昇と最新調査

 テレビや車など文明の利器を持つと肥満や糖尿病などになりやすくなり、その影響は先進国より開発途上国の方が明確に表れるという調査結果が、カナダ医師会ジャーナル最新号に掲載された。

 ロサンゼルス・タイムズによると、調査はカナダ・マクマスター大学の研究機関がカナダ、スウェーデン、アラブ首長国連邦を含む豊かな国からバングラデシュ、インド、パキスタン、ジンバブエといった開発途上国まで17カ国の計15万3996人を対象に行った健康状況調査「PURE」を分析して行われた。

 PURE調査では、各国の参加者の身長と体重を測定してボディマス指数(BMI)を算出した上で、食生活や運動状況を尋ね、テレビ、車、コンピュータを持っているかどうかを聞いた。

 この結果、全体の所有率はテレビが83%、車は33%、コンピュータは30%で、いずれも内訳は先進国の方が高かった。また、テレビを持っている人は将来肥満になるリスクが39%、糖尿病リスクは33%高く、車を持っている人は肥満リスクが15%高かった。

 これらの便利な道具を持つと座っている時間が長くなり、運動量が減ってカロリー消費量が低下し、BMIが上がると考えられる。貧しい国ほどテレビや車の所有と健康リスクに強い関連がみられた。全体では車と糖尿病、コンピュータと肥満および糖尿病のリスクは十分な関連が立証されなかったが、貧しい国では1つでも便利な物を持つと肥満や糖尿病のリスク要因になった。

 テレビ、車、コンピュータのうちどれか1つを持っている人は、何も持っていない人に比べて肥満リスクが43%、糖尿病リスクは38%上がり、2つ持っている人は肥満リスクが58%、糖尿病リスクは43%上がった。

 開発途上国では、何も持たない人の肥満リスクは3.4%なのに対し、3つ持っている人は14.5%、糖尿病リスクは、何も持たない人が4.7%なのに対し3つ持っている人は11.7%だったが、先進国では便利な物の所有数にかかわらず、肥満と糖尿病のリスクはほぼ同じだった。

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