GM、北米で約78万台リコール〜イグニッションに不具合

 ゼネラル・モーターズ(GM)は13日、北米で小型車77万8562台のリコール(回収・無償修理)を発表した。イグニッションの不具合が理由。

 ロイター通信によると、リコール対象モデルは、2005〜07年型の「シボレー・コバルト」と07年型「ポンティアックG5」。キーホルダーの重みや路面状況などによる振動でイグニッション・スイッチの位置がずれ、エンジンやエアバッグなどの電気系統が突然切れる可能性がある。

 これまでに前部の衝突事故で正面のエアバッグが作動しなかった例が5件報告されており、計6人が死亡している。すべてオフロードでの高速衝突事故で、シートベルトの不着用や飲酒運転と重なる場合もあるため、GM広報は「たとえエアバッグが作動したとしても重傷者や死者が出た可能性が高い」と説明している。このほか、死者はないが衝突事故でエアバッグが作動しなかった例が17件あったという。

 リコール台数の内訳は、米国が61万9122台、カナダが15万3310台、メキシコが6130台。イグニッション・スイッチを無償で交換するが、それまではキーホルダーから不要な物を取り外し、軽くして使うよう呼び掛けている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る