カメラの希望はミラーレスにあり?〜高級1眼レフを浸食

 デジタル・カメラ市場は、高いカメラ機能を持つスマートフォンの台頭で急激に縮小しているが、唯一ミラーレス分野だけは成長が期待でき、今後の業界に大きな勢力変化をもたらす可能性がある。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ミラーレス1眼カメラは、プロが使う高価なデジタル1眼レフ(DSLR)に似ているが、ファインダーがない(中に反射鏡がない)ため、DSLRより安くて小さいにもかかわらず、レンズ交換が可能で画像センサーが大きく、スマートフォンより良質の写真が撮れる。

 ソニー、パナソニック、オリンパスは早くからミラーレス機を提供しているが、DSLR大手のニコンとキヤノンは対応が遅く、2008年にパナソニックが最初のミラーレス機を発売してから数年後に数モデルを出しただけ。ハイテク調査IDCによると、13年のカメラ販売台数はDSLRが11%減、コンパクト・カメラは40%も減少したのに対し、ミラーレスは1.2%の小幅減少にとどまり、シェアを拡大している。

 ミラーレスにスマートフォンからカメラ業界を守るほどの威力はないという見方もあるが、消費者の中には常に周囲より良い物を求める人々もいる。このため、ミラーレスがキヤノンやニコンの牙城である高級DSLR市場を切り崩す可能性がある。

 ソニーはすでに最高級DSLR並みの大きなフルフレーム(36×24ミリ)センサーを搭載したミラーレス・機を販売しており、高級機種を求める写真愛好家や一部のプロがDSLRから切り替え始める可能性がある。ただし、ニコンとキヤノンは別モデルでもレンズ交換が可能で得意客が多いという大きな優位性があるため、両社も既存のレンズが使えるミラーレス機を増やせば、新しい需要を取り込める可能性はある。

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