化学兵器3分の1搬出 シリア査察団

 【共同】化学兵器禁止機関(OPCW)と国連によるシリア化学兵器査察団のカーグ特別調整官は4日、これまでに同国の化学兵器約1300トンのうち約3分の1が、国外に搬出されるか国内で廃棄されたと明らかにした。

 オランダ・ハーグで開かれたOPCWの執行理事会で報告した。カーグ氏は「良い進展で、作業のさらなる加速を期待している」と述べた。

 OPCWの計画では、シリア政府は2月5日までに国外で処理する化学物質を全て運び出すよう定められていたが、守れなかった。内戦による治安状況などを遅れの理由としている。

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