小児用肺炎球菌ワクチン、高齢者にも効果
- 2014年3月17日
- 米国ビジネス
ファイザーの大ヒット製品である小児用肺炎球菌結合型ワクチン「プレベナー13」が、高齢患者の肺炎予防でも効果を発揮することが、大規模な臨床試験で立証された。
ニューヨーク・タイムズによると、プレベナー13は、13の肺炎球菌血清型に起因する市中肺炎(CAP)を予防する。CAPは子供の耳の感染症や肺炎、致命的な血流感染につながる。ファイザーはこのほど、65歳以上の約8万5000人を対象に同ワクチンを使ったCAPの大規模臨床試験(CAPiTA)を実施し、各評価項目で当初の目標を達成した。
ファイザーによると、ワクチンを接種した人はそうでない人と比べ、肺炎を発症する割合が約46%、血流感染など侵襲性肺炎球菌疾患(IPD)の発症率は約75%低かった。
2009年に発売されたプレベナー13は年間40億ドルを売り上げ、現在120カ国以上で販売されている。米国では生後6週間から17歳の未成年、50歳以上の成人に対する接種が承認されている。11年に食品医薬品局(FDA)が、予防の有効性を立証する大規模試験の実施を条件に65歳以上への拡大を承認していた。
臨床試験結果の詳細は、12日にインドで開催された肺炎球菌・肺炎球菌感染症国際シンポジウム(ISPPD)で報告された。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める