ウーバー、速達サービスを開始〜NYマンハッタンで試験営業

 携帯電話用アプリケーションを使ったハイヤー・サービスを国際展開するウーバー(Uber、カリフォルニア州)が、ニューヨーク市で自転車や徒歩による速達サービス「ウーバー・ラッシュ」を始める。

 ロイター通信によると、当面はマンハッタン区だけが対象で、反応が良ければ市内他区にも拡大し、他都市での展開も検討する。配達は自転車と徒歩で行い、ハイヤー・サービスと同様に利用者は荷物の移動をアプリで追跡できる。

 基本料金は15ドルで、南北に長いマンハッタンの北から南までといった長距離は最高30ドル。メッセンジャーは客から荷物を受け取り、指定の場所まで届けるだけで、何かを買ってきてほしいといった要望は受け付けず、大きな荷物も扱わない。

 ウーバーのハイヤー・サービスは、携帯アプリで利用者と近くにいるハイヤー運転手を仲介する内容で、移動中の車の位置が追跡できるなど、マッピング、スマホ、ローカルサービスといった今最も注目されているビジネスの要素を備えており、シリコンバレーでも最も活発なビジネスの1つとなっている。

 ウーバーはすでに投資家から4億ドルの資金を調達し、時価総額は35億ドルに上る。ハイヤー事業は現在、本拠地サンフランシスコのほか、ベルリンや東京など世界の数十都市で展開しているが、トラビス・カラニック最高経営責任者(CEO)は以前から業務内容の拡張を公言していた。

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