カード事業不正で7.7億ドル返金〜バンカメ、当局と和解

 バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は11日までに、クレジットカード付帯商品の販売をめぐって不正行為を行ったといわれる問題で、290万人から受け取った料金7億7200万ドルを払い戻し、消費者金融保護局(CFPB)と通貨監督局(OCC)に計4500万ドルの罰金を支払うことで連邦当局と和解した。

 ロサンゼルス・タイムズによると、指摘された不正の1つは、バンカメが2000年から始めた「プライバシー・ガード」「プライバシー・ソース」「プライバシー・アシスト」といった個人情報を保護するための商品販売に関する行為。CFPBによると、バンカメは顧客の承認前または承認なしで料金を請求し、00年10月〜11年9月に150万人から計約4億5900万ドルを受け取った。

 さらにバンカメは10〜12年、失業時など経済的に厳しい状況に直面した際にクレジットカード負債の一部を帳消しにできるという「クレジット・プロテクション・プラス」と「クレジット・プロテクション・デラックス」という商品を販売。CFPBによると、最初の30日間は無料で適用されると説明したり、その利点を誇張したりする不正な売り込みを行い、約140万人から約2億6800万ドルの支払いを受けた。

 CFPBは、クレジットカード会社の付帯商品(アドオン)に関する不正の取り締まりを強化しており、罰金や返金を命じられた金融サービス会社はバンカメで5社目。バンカメはCFPBの主張を否定も肯定もせず支払いに応じた。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る