自前のソーシャル・メディアで採用候補を絞り込み

 オンライン小売り大手アマゾン傘下の靴専門サイト、ザッポス(Zappos、ネバダ州)は、従業員1500人の肩書きを廃止したのに続き、新規採用候補を絞り込む自前のソーシャル・メディア・ネットワークを立ち上げた。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、ザッポスは今年、450人以上を採用する計画だが、今後はリンクトインやモンスターといったビジネス系ソーシャル・ネットワーキング・サービスや求人ウェブサイトを利用せず、自社サイトにも採用情報を掲載しない。その代わりソーシャル・ネットワークのザッポス・インサイダーズ(Zappos Insiders)を立ち上げ、登録した就職希望者と現役の従業員を交流させて職に空きができた時に人材を集めやすくするという方法を取る。

 一般的な採用プロセスは、候補者が自己紹介のカバーレターと履歴書を企業に送り、採用担当者が何千通もの書類に数秒ずつ目を通して片っ端から捨てるといった手順を踏む。ザッポスの採用責任者マイケル・バイレン氏は、こうしたやり取りを手間がかかり過ぎると考えている。

 ザッポスは13年、求人応募者3万1000人のうち約1.5%を採用したが、応募者があまりに多く、7人の採用チームが「意味ある形で機能しなかった」(バイレン氏)という。

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