日仏物品提供協定へ協議 小野寺氏、揚陸艦に懸念

 【共同】小野寺五典防衛相は29日、フランスのルドリアン国防相と防衛省で会談し、物資や燃料を融通できる物品役務相互提供協定(ACSA)の締結を視野に協議を始めることで一致した。小野寺氏はフランスがロシアと結んでいる強襲揚陸艦2隻の売却契約への懸念を伝えた。ルドリアン氏は現時点で売却方針に変更はないとの考えを示した。

 両氏は会談に先立ち、防衛装備品分野での協力強化や共同訓練の拡充に関する共同文書に署名した。会談で無人潜水機の共同開発に向けて協定締結作業を加速することを確認した。

 日本側には太平洋にニューカレドニアなどの領土を持つフランスと海上安全保障面での連携を強めることで、海洋進出を強める中国をけん制する狙いがある。

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