テスラとパナ、提携に合意〜巨大電池工場建設へ
- 2014年8月1日
- 米国ビジネス
電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、パナソニックと提携して国内に大規模なリチウムイオン電池工場(ギガファクトリー)を建設することで合意した。
ニューヨーク・タイムズによると、工場はテスラ製EV用のバッテリーなどを生産し、2020年までに6500人を雇用する。建設地は現在、複数の州と交渉中という。パナソニックはテスラが用意する土地と建物を利用し、必要機材に投資してセル(電池の基幹部品)を製造。テスラがセルを使ってEV用電池パックを生産する。
テスラの共同創業者でもあるJB・ストローベル最高技術責任者(CTO)は声明で、工場が「大規模電池生産を実現する仕組みを根本的に変える」と述べた。パナソニックの山田喜彦取締役副社長は、工場の操業が始まれば「EV市場の拡大を加速化できる」と語った。
EV市場は現在のところ、限定市場の域を出ていない。調査会社オートデータによると、テスラ車の販売台数は6月が約1500台、14年上半期も9100台と、前年比微増にとどまっている。
競合する日産自動車のEV「リーフ」も、上半期に前年同期比29%増と好調な伸びを示したが、販売台数は1万2736台と小規模だ。ゼネラル・モーターズ(GM)のシボレー「ボルト」は、同期は13%減の8615台まで落ち込んでいる。
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