原発避難で自殺、賠償命令 東電に4900万円
- 2014年8月26日
- 日本発ニュース
【共同】2011年7月、東京電力福島第1原発事故で避難中の福島県川俣町山木屋地区、渡辺はま子さん=当時(58)=が自殺したのは「避難生活で精神的に追い詰められ、うつ状態になったため」として、夫ら遺族4人が東電に計約9100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福島地裁は26日、東電に約4900万円の支払いを命じた。
東電によると、原発事故が原因で自殺したとして東電に賠償請求した訴訟で初の判決。
判決理由で潮見直之裁判長は、事故と自殺の因果関係を認め「展望の見えない避難生活への絶望と、生まれ育った地で自ら死を選んだ精神的苦痛は極めて大きい」と述べた。さらに、原発事故が起きた場合の想定について「住民は避難を余儀なくされ、ストレスで自死(自殺)に至る人が出ることも予見できた」と、東電の責任を厳しく指摘した。
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