トップ「空白」も首都平穏 日朝接近の影響じわり
- 2014年10月10日
- 世界のニュース
【共同】北朝鮮は10日、朝鮮労働党創建69周年の記念日を迎えた。首都平壌は平穏で、軍事パレードなど市民を大量動員した大型行事は確認されていない。金正恩第1書記は1カ月以上、動静が途絶えているが、市内に緊張感は薄い。一方、商店では日本製品が増え始め、日朝接近の影響がほのかにうかがえる。
「栄えある朝鮮労働党、万歳」「鋼鉄の党、不敗の党」。平壌市内では数日前から党をたたえる宣伝画やスローガンが掲げられ始めた。10日は早朝から多くの市民が市中心部の「万寿台の丘」に立つ故金日成主席と故金正日総書記の銅像に献花した。銅像前の中央には金第1書記の名前が入った大きな花が供えられた。いずれも建国記念日など、ほかの政治的節目の光景と変わらない。
最高指導者の動静が9月4日の公式報道を最後に伝えられなくなり、国営テレビが金第1書記の体について「不自由」と異例の言及をしてからも、平壌の市民生活に特段の変化は出ていないという。郊外のテーマパーク「平壌民俗公園」は普段通り営業し、授業の一環として訪れる子どもたちや、着飾って記念撮影に訪れる新婚のカップルでにぎわっていた。
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