感謝祭週末は前年比11%減〜歳末商戦、不調な滑り出し

 歳末商戦が本格化する感謝祭週末(11月27〜30日)の小売店売上高が、今年は2年連続で前年を下回ったことが全米小売業協会(NRF)の集計で分かった。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、4日間の総売上高は前年比11%減の509億ドル、1人当たりの平均支出額も前年の407.02ドルから6.4%減の380.95ドルとなった。

 NRFのマシュー・シェイ最高経営責任者(CEO)は落ち込んだ要因として、悪天候で客足が鈍った前年の歳末商戦時の教訓から今年は各社が特売開始を早めた点を挙げた。このほか、インターネット通販の品ぞろえ改善や、景気が上向いて特売品購入を急がなくなった消費者マインドの変化もあるという。

 実際にウォルマート・ストアズやターゲットは、通常なら感謝祭翌日のブラックフライデイが初日となる特売を、ウェブ通販も含めて同じ週の前半に繰り上げた。

 NRFによると、週末の買い物客も1億4100万人から1億3400万人へと5.4%落ち込んだ。

 オンライン販売の構成比も、2006年の26%は大きく上回っているものの、13年の44%から42%へと低下した。オンライン購入者の平均支出額も、同177.67ドルから159.55ドルへと10.2%落ち込んだ。

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