ロイヤルズ「最優秀球団」 GMが理詰めのチーム再建

 【共同】米国の野球専門誌「ベースボール・アメリカ」がこのほど、今季の大リーグの「最優秀球団賞」に1985年以来のワールドシリーズ進出を果たしたロイヤルズを選出した。青木も貢献した躍進の背景にはムーア・ゼネラルマネジャー(GM)による理詰めのチーム再建があった。

 同GMはロイヤルズが3年連続で100敗以上を喫した2006年のシーズン中に就任。広い本拠地球場に合わせ「制球より球速の出る投手と、野手と野手の間を抜く中距離打者を集めた」と言う。青木は昨オフにブルワーズからトレードで獲得し「日本時代から知っていて、求めている選手像に合致していた」と説明した。

 経済誌フォーブスによると本拠のカンザスシティーは都市圏人口で30球団中27位。収入の柱である地方テレビ局との巨額契約は望めない。大物選手との契約は難しいが、代わりに中南米に目を向け、本格派右腕のベンチュラや強肩捕手のペレスらを獲得。育成組織も整備し、速球派の抑えホランドや好打者ホスマー、ゴードンらを育てた。

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