麻生氏発言が波紋 政権、火消しに躍起 出遅れ野党は一斉批判

 【共同】衆院選が後半戦を迎え、出産をめぐる麻生太郎副総理兼財務相の発言が8日、波紋を広げた。政権幹部は、首相らの発言が選挙結果を左右した例は少なくないとして発言の打ち消しに躍起となった。一方、自民党が圧勝する勢いと伝えられ、焦りを募らせる民主党など野党は、反転攻勢のきっかけにしようと発言を一斉に批判した。

 麻生氏の言葉は7日夜の札幌市での応援演説で飛び出した。少子高齢化対策に絡み「産まないのが問題だ」と述べたのだ。6日には長野県で、経済政策の成果を強調する中で、利益を上げられない企業は経営に問題があるとの趣旨の発言をしたばかりだった。

 「産まない」発言が伝わると、政権側の対応は早かった。世耕弘成官房副長官は8日の記者会見で「子どもを産めない人を責めてはいない。少子化への危機感の表明だ」と麻生氏を擁護。緩みを感じたのか、安倍晋三首相は党公認候補の全陣営に「油断大敵」と筆書きした文書を送付した。

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