重複感染者に脳死肝移植 薬害HIVとC型肝炎
- 2014年12月9日
- 日本発ニュース
【共同】薬害でHIV(エイズウイルス)とHCV(C型肝炎ウイルス)に重複感染し、肝硬変が進行した40代の男性が6月、九州地方の病院で脳死肝移植を受けていたことが8日、関係者への取材で分かった。重複感染での肝硬変はHCV単独感染の場合より生存率が低く、移植の優先順位となる医学的緊急度が2012年に引き上げられており、これに基づく初の移植。
薬害HIV被害者の支援団体はばたき福祉事業団によると、脳死肝移植の待機登録をしている重複感染者は他に少なくとも3人いる。被害者約800人を調べた結果、97%がHCVに重複感染していたとの研究データもあり、同事業団は「治療の新たな道が開けた」と評価している。
関係者によると、男性は東海地方在住で、昨年夏に日本臓器移植ネットワークに登録。今年6月、脳死提供された肝臓の移植手術を受けた。執刀医は「厳しい病状だったが、現在は仕事に復帰するなど社会生活に戻られており、手術は成功といえる」と話す。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ