1WTCで燃料電池使われず〜ハリケーン被害で壊れたまま

 ニューヨーク市の9.11テロの現場、世界貿易センター(WTC)跡地に11月オープンした米国一の超高層ビル「ワン・ワールド・トレード・センター(1WTC)」で、当初使われるはずだった燃料電池が使われていないことが分かった。環境関連の情報ウェブサイト「クライメート・デスク」がビルを所有するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社から入手した文書で判明した。

 エナジー・マネジャー・トゥデイによると、燃料電池は1WTCの地下室に置かれ、ビルの電源として世界一エネルギー効率の良い高層建築物の実現に一役買うはずだったが、建設途中の2012年10月に東海岸一帯を襲った大型ハリケーンサンディで水に浸かり、それ以来取り替えられていない。

 ビルを管理する不動産業者ダースト機関(Durst Organization)を含めた関係団体は使えなくなった燃料電池を撤去したものの、最初の商業テナントである出版大手コンデナストの入居が迫るなど新しい装置を据え付ける時間がなかったという。これから装置一式を入れる場合、現在ある荷物搬入口を解体しなければならない。

 WTC跡地には1WTCを中心に複数のタワーが立ち、1WTCを含めた3つのタワーにUTCパワー製の燃料電池計9個が設置され、1WTCでは3個の電池が使用電力の10%を賄うはずだった。他の2つのタワーの電池も水に浸かったが、すでに取り替えられた。

 ダーストによると、燃料電池を使わずに1WTCが環境対応建築物の認証団体LEEDのゴールド認証を受ける方法がないか、管理者らは検討したという。しかし同社はそれ以上の詳細を明らかにしていない。

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