ボックス、新たなデータ暗号化製品を開発 〜 法人向けクラウド事業を強化

 法人向けにクラウド基盤のファイル管理と協業ツールを提供するボックス(Box)は、データ暗号化ツールの新製品「ボックス・エンタープライズ・キー・マネージメント(EKM=Box Enterprise Key Management)」を開発した。

 同社は、データ・セキュリティー機能を高めることで企業や政府機関のクラウド移行を促し、ボックス製品やクラウド・サービスの販売機会拡大を狙う。

 テッククランチ誌によると、ボックスの企業顧客は、EKMによってデータ暗号化キーの自社管理が可能となり、データ制御とセキュリティーを向上できる。対照的に、同社の既存製品ではボックスが顧客データを暗号化してきた。

 今回発表されたEKMは試用版であり、ボックスは現在、クラウド・サービス大手のアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS=Amazon Web Services)ならびにセキュリティー技術提供のジェムアルト(Gemalto)と協力し、セキュリティー・モジュール群(Security Modules)を開発中。セキュリティー・モジュールは、顧客データを開錠するための情報を保管する。

 EKMは、データを保護する「第二の扉」であり、ボックスが勝手に開くことはできない。それによって、たとえば、政府が特定企業のデータへのアクセスを希望しても、その企業が政府に「第二の鍵」をわたさない限り、政府はデータを閲覧できない。

 EKMの価格は、ボックスの標準的サービスに比べて高額になる見通しだ。ボックスは、EKMを既存顧客に販売することによって、利益率向上と増収を期待する。

 ボックスによると、ドロップボックス(Dropbox)やワンドライブ(OneDrive)といった競合大手は、EKMのような機能をまだ提供していない。

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