チップ業界、IoTセキュリティーに注力 〜 ARMのオフスパーク買収が象徴的
- 2015年2月11日
- ハイテク情報
省電力型チップ開発大手の英ARMがオランダのオフスパーク(Offspark)を買収することで9日に合意したことは、チップ・ベンダーたちがセキュリティー機能をチップやソフトウェア、そしてハードウェアに統合することで、すでに始まっているモノのインターネット(IoT=Internet of Things)市場拡大に向けてIoTの安全性をいかに高めようとしているかを象徴する。
コンピュータワールドによると、チップ・ベンダーらは、IoTが期待通りに巨大市場に成長するなら、非常に大きな規模でセキュリティーを確保する必要があり、それに失敗すると市場競争から葬られることになると考えている。
オフスパークは、ポーラーSSL(PolarSSL)という独自技術によって名声を上げた。ポーラーSSLは、各種の検知器やモデム、スマートフォンといった機器類からの信号やデータ、情報の流れを保護するのに使われる技術で、昨今、その需要が好調に伸びている。
ポーラーSSLは、ARMに買収されたことでARMエンベッドTLS(ARM mbed TLS)に名称が変わり、ARMのエンベッドOSに統合され、同OSプラットフォームによって稼働する機器からのトラフィックを保護するのに活用される。
一方、セキュリティー技術大手のマカフィー(McAfee)を傘下に持つインテル(Intel)でも、エンハンスド・プライバシーID(Enhanced Privacy ID)というセキュリティー機能を開発し、ほかのチップ・メーカーに2014年12月から提供している。
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