IBMとARM、IoT機器作成キットを発表 〜 技術愛好家向け、大衆化加速を狙う

　IBMと英ARMは、技術機器愛好家たちが自分独自の接続機器を数分以内に作れる開発キットを発表した。

　コンピュータワールドによると、イーサーネット版ARMエンベッドIoTスターター・キット（ARM mbed IoT Starter Kit — Ethernet Edition）は、分析や通知のためにデータを送受信できるクラウド接続可能のモノのインターネット（IoT＝Internet of Things）機器を自分で作成できるようにするもの。

　この開発キットには、ARMのエンベッドOSと、IBMのブルーミックス（BlueMix）クラウドに接続する部品が含まれる。ブルーミックスは、アプリケーション群やサービス群の開発を支援するクラウド・サービス。

　同キットは、埋め込み型（embedded）チップやウェブ開発に関する知識や技術がなくてもIoT機器を作れるようにする。同キットの試作品は、IBMブルーミックス・クラウドに接続することで、IoT機器作成の過程を助ける設計になっている。

　同キットは、「回路基板に埋め込まれてIBMクラウドに数分以内に接続する検知器群」からデータを取得することで、IoT機能を果たす機器を作ることを可能にする。

　ARMとIBMは、スマートフォンやスマート・シティーに関連した相互接続およびデータ交信の大衆化を加速させることで、自社のチップやクラウド・サービスの需要を刺激しようと考えている。

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