「大統領の力傷つける」 バイデン氏が議会書簡批判

 【共同】バイデン副大統領は9日、共和党上院議員47人がイラン指導部に宛てた核交渉に関する書簡を公開したことについて、外交交渉において「大統領の力を傷つける恐れがある」と批判する声明を発表した。

 声明でバイデン氏は、国際的な取り決めは一部を除いて「議会の承認を得なくても有効だ」と述べ、外交は原則として大統領の専権事項だと強調。副大統領に就任するまで約36年間にわたって上院議員を務めたが、今回のような例は他に「思い出せない」と指摘した。

 その上で「議会の介入によって核交渉が失敗すれば、米国は最悪の結果を招いたと非難される」と表明。過激派組織「イスラム国」と戦っている最中であり、オバマ政権による外交努力を見守るよう理解を求めた。

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