SAP、二つの分析ツールを市場投入 〜 大規模データ向けと中小企業向けに
- 2015年3月12日
- ハイテク情報
SAPは11日、企業向けの新しい分析ツールを二つ発表した。
コンピュータワールドによると、一つは「SAP予想分析(Predictive Analytics)」の第二版(バージョン2.0)で、モノのインターネット(IoT=Intetnet of Things)のような大量データの分析を目的としたもの。もう一つは「SAPルミラ(Lumira)」の「エッジ(Edge)」版で、おもに中小企業を対象としている。
SAP予想分析2.0は、SAPの予測分析ソフトウェアの機能と「インフィニットインサイト(InfiniteInsight)」スイートの分析ツールを組み合わせたもので、大量のデータから傾向や形式を発見するのに役立つ。
「データ源や検知器が増え、行動可能の情報に対する需要も高まっていることから、予測分析に対するアクセスを拡大する必要があった」「SAP予想分析は、スキルがあまりない人でも複雑な予測分析をできるようにするために設計されている」と、SAPの分析技術担当上席副社長クレメンス・プランドル氏は説明する。
SAP予想分析2.0には、データの準備、視覚化、スコア化、モデル化、通信網分析の新機能が追加された。バッチ処理ではなくリアル・タイム予測が可能になった。詐欺行為の検出やリスク緩和、売り上げ最適化、顧客留保といった目的に役立てることができる。
一方、ルミラのエッジ版は、実装が簡単なデータ視覚化ツール・セットで、ブラウザー内で視覚化を作成、編集、共有できるようにする。利用者管理ツールが含まれているため、データ視覚化に際してのセキュリティー管理も可能だ。
それら二つのツールは発表と同時に出荷された。価格は発表されていない。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ