デル、統合セキュリティー製品を発表 〜 サイバー攻撃深刻化で商機獲得狙う

 デル(Dell)は、企業各社の通信網に接続するデル製以外のラップトップやデスクトップ型端末にも対応する統合セキュリティー・スイートを発表した。

 コンピュータワールドによると、デル・エンドポイント・セキュリティー・スイートと呼ばれる同製品は、同社が2012年に買収したクレデント(Credent)の暗号化技術を基盤にして開発された。

 デルはこれまでも、接続暗号技術「コントロールポイント(ControlPoint)」のほか、第三者製品を自社ブランドで販売してきた。複数の法人向け接続セキュリティー製品を統合した製品は今回が初めて。基本料金は利用者一人あたり100ドルだが、人数が増えると割安になる。

 デルが採用した暗号化技術は、ハードウェア自体を暗号化せずに、利用者がやりとりするデータを暗号化するもの。従来のハードウェアの暗号化は、暗証語の紛失によって使いものにならなくなったり、ソフトウェア更新の際にいったん復号化しなければならないといった問題があった。

 それに対して今回の新製品は、データそのものが暗号化されているため、メモリーからタブレットまでデータをどこに移しても保護される。さらに、IT管理者はデータがどこに存在しようとも、復号化キーを制御できることも特徴。さらに、管理者は、単一コンソールを使って企業通信網上の全機器を制御できる。

 同スイートの認証技術は、アクティブ・ディレクトリー(Active Directly)およびLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)をもとに各社が独自に開発している認証システムにも対応する。そのほか、単一指紋認証やスマート・カードを採用している通信網にも対応する。

 同スイートに含まれるサイバー攻撃防御技術は、ウィルスやマルウェアを含むいかなる攻撃にも対応する。デルは、それらの技術のライセンスを第三者業者から取得した。同社はそのセキュリティー技術会社の名前を伏せている。

 企業に対するサイバー攻撃は頻度と深刻度がともに増大している。ソニー・ピクチャーズや保険会社アンセム(Anthem)への攻撃は記憶に新しい。企業に対するサイバー攻撃は以前ならIT部署の懸念事項だったが、この1年ほどのあいだに取締役会での重要事項になっている。

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