クラウド電算、料金値下げがゆるやかに 〜 大手事業者間で価格競争が沈静化

 クラウド電算サービス市場での価格競争が2015年第1四半期に落ち着くことで、業界最大手のアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS=Amazon Web Services)とラックスペース・ホスティング(Rackspace Hosting)が有利になる可能性がある。RBCキャピタルが報告した。

 インベスターズ・ビジネス・デイリーが紹介したRBCキャピタルの報告によると、2015年第1四半期のパブリック・クラウド分野の価格変動はおとなしく、「アマゾンやマイクロソフト(Microsoft)、グーグル(Google)、IBM/ソフトレイヤー(Softlayer)、ラックスペースといった業界大手による大幅値下げは見当たらず、(VMウェアやクラウドシグマといった)そのほかのプラットフォーム間で数件の値下げが行われたにとどまった」。

 クラウド経由で電算力とデータ・ストレージを貸し出すアイアース(IaaS)の利用料金は、作業負荷の種類によってサーバー(1台)1時間あたり数十セントから最大1〜2ドルだった。

 クラウド事業者がクラウド向けアプリケーションやソフトウェアを構築するプラットフォームを提供するパース(PaaS)の場合、利益幅がアイアースよりも大きかった。

 調査会社の451リサーチが1700社を対象に行った調査によると、多くの企業は、パブリックおよびプライベート・クラウドを用途によって使い分けるハイブリッド・クラウド・モデルに興味を持っていた。

 回答企業の50%はハイブリッド・クラウド・アーキテクチャーを採用し、これまでおもにパブリック・クラウド環境で扱っていたアプリケーションとデータをプライベート・クラウドに移行していた。

 ハイブリッド・クラウド移行のおもな理由は、セキュリティー(35%)、IT部門による管理の向上(19%)、性能(17%)、低料金(14%)だった。

 人気が高いホスティング事業者は、IBM/ソフトレイヤー(50%)、RAX(27%)だった。

 一方、ゴールドマン・サックスは最近のクラウド関連報告のなかで、AWS幹部への聞き取り結果をもとに、AWSの価格戦略が複雑さを増していると指摘。

 AWSは2006年のサービス開始以来48回の値下げを実施したが、AWSによると、企業はさまざまの料金選択肢を必要性に応じてうまく利用している。

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