ベネッセ純損失107億円 情報流出で上場後初の赤字

 【共同】ベネッセホールディングス(HD)が1日発表した2015年3月期連結決算は、顧客情報流出事件が響いて純損益が107億円の赤字(前期は199億円の黒字)となった。通期での赤字転落は1995年の上場以来、初めて。

 昨年7月に発覚した同事件を受け、顧客におわびや情報管理の強化にかかった約260億円を特別損失として計上した。事件の影響で通信教育講座「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」などの会員が減少したことも利益を圧迫した。

 売上高は前期比0.7%減の4632億円となり、5年ぶりの減収となった。通信教育の会員減に、通信販売や雑誌事業などの減収が重なった。

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