赤外線でがん細胞を攻撃 NIHで臨床試験へ
- 2015年5月6日
- アメリカ発ニュース
【共同】米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員は5日、近赤外線を使った舌がんや咽頭がんなどの新たな治療法の臨床試験を、大学と共同で始めることを明らかにした。新薬として承認を目指すバイオベンチャーも参加し、3~4年後の実用化を目指す。
がん細胞の表面に結合しやすい抗体に、特定の波長の光で活性化する化学物質をつなげた薬剤を開発。患部に薬剤を注射した後、近赤外線を当ててがん細胞だけを壊すことを目指す。正常な組織を傷つけないため副作用が少ないと期待され、マウス実験で高い治療効果が示されている。
食品医薬品局(FDA)が4月29日に人での安全性と効果を確かめる臨床試験を承認。ミネソタ大やピッツバーグ大と共同で、患部が体の表面に近い頭頸部扁平上皮がんの難治性の患者20人前後を対象に、近赤外線の強さに応じたがんの縮小効果などを調べる。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ