エアバス、SAPのハナに乗り換え 〜 オラクルのデータベースに見切り

 航空機製造大手のエアバス(Airbus)は、データ処理および報告のためのシステムをオラクル(Oracle)のデータベースからSAPのハナ(Hana)に切り替えた。

 コンピュータワールドUK誌によると、エアバスが採用したのはハナのインメモリー製品で、従来のシステムに比べて報告パフォーマンスを5倍、データのロード時間を4倍高めることができるという。

 エアバスは切り替えにあたって、まず、SAPの「BW 7.30 SP 12」を導入し、ハナに向けて最適化した「インフォキューブ(InfoCubes)」を2月に稼動させた。エアバスは今後、部門ごとに順次導入していく。たとえば、人事部門では、データ源を統合して報告や分析といった実務を2017年にできるようになる見通しだ。

 エアバスは、大規模データ(big data)戦略の一環として、ハドゥープ(Hadoop)をインメモリー・データベースに統合することも予定している。

 現在は切り替えの初期段階であるため、コスト削減を数量化することは難しいが、2016年には実行モードのコストとプロジェクトのコストを削減し、リアルタイム報告によってシステムの敏捷性が高まる、とSAPは説明している。

 これまでのところ、データ管理者がデータベースの実行に費やす週あたりの時間が91%削減され、オンライン分析処理の実効時間は81%削減された。

 SAPのハナ・データベース導入を決めた顧客は6000社あり、クラウド基盤のERP(企業資源計画)とインメモリー・プラットフォームを統合する最新のERP製品「S/4ハナ」の導入を決めた顧客は1400社ある。

 エアバスは、新型旅客機「A350 WB」の製作に際して、ティブコ(TIBCO)の分析プラットフォームを使用している。また、シミュレーションおよびデザイン機能のハードウェアには、HPのコンテナ型データ・センターを使っている。

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