マイクロ・データ・センターの台頭 〜 シュナイダー・エレクトリックが注力

 シュナイダー・エレクトリック(Schneider Electric)は、新しいマイクロ・データ・センターの製品群を投入した。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、このマイクロ・データ・センターの基幹設備は、エッジ電算をおもな用途としている。シュナイダーは、都市近郊にデータ・センター機能を追加するのに便利だと説明している。

 組み立て済みのデータ・センターにはいくつかの種類があり、モジュラー式のデータ・センターやコンテナ型があるが、最近ではマイクロ・データ・センターが注目されている。

 マイクロ・データ・センターは、貨物用コンテナを転用したデータ・センターに似ているが、それよりも小型で、モジュラー式の列やラックを遠隔管理できるという利点がある。

 これまでは、完全なデータ・センターの建設が困難な場所に組み立て済みデータ・センターを設置することが多かったが、モノのインターネット(IoT)の爆発的成長とともにデータ・アプリケーションが増えており、現場にデータ・センターを置く必要性が高まっていることから、今後は一般的な手段として市場がさらに拡大する可能性がある。

 シュナイダーは2014年にASTモジュラーを買収して、モジュラー式データ・センター製品群を拡大した。今回の新製品は、僻地への設置を意図したものではなく、オフィス内のIT室をおもな用途としている。

 マイクロ・データ・センターの基幹設備ソリューションには、物理的な筐体のほか、UPS(uninterruptible power supply)、PDU(power distribution unit)、冷却、ソフトウェア、環境モニタリング、セキュリティーの設備と機能が含まれている。

 マイクロ・データ・センター製品は、シュナイダーが組み立てと試験を行った後、現場に搬送される。特定の状況に合わせて最適化した4つのパッケージがあり、カスタマイズも可能だ。

 北米市場ではすでに出荷されており、ほかの国では2015年内に出荷される見通しだ。

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