70年談話、14日発表へ 安倍首相が最終調整
- 2015年8月5日
- 日本発ニュース
【共同】安倍晋三首相は、14日に戦後70年談話を発表する方向で最終調整に入った。政府関係者が5日、明らかにした。先の大戦をめぐる「痛切な反省」や「積極的平和主義」に基づく国際貢献への決意を盛り込む方針だ。談話を公式見解として位置付けるため、閣議決定する案が再浮上している。首相の私的諮問機関「21世紀構想懇談会」(座長・西室泰三日本郵政社長)は6日夕、首相へ報告書を提出する。首相は報告書を踏まえ、談話の内容を最終的に決める。
戦後50年の村山富市首相談話(1995年)と戦後60年の小泉純一郎首相談話(2005年)は、いずれも終戦記念日に閣議決定された。安倍首相が14日発表を調整する背景には、70年談話で歴史認識について独自の立場を示すとの見方が出る中、終戦記念日の天皇陛下のお言葉とタイミングが重なるのを避ける意向があるとみられる。
70年談話では、先の大戦に関し「痛切な反省」を明記する一方で「おわび」の表明は見送るとみられる。自由と民主主義、法の支配など普遍的価値の重要性も訴える見通しだ。
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