シャワーヘッド開発にハイテク界の大物が参加

 シャワーヘッド開発の新興企業ネビア(Nebia、カリフォルニア州)が、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)やグーグル会長のエリック・シュミット夫妻が運営する財団など、ハイテク業界の大物による投資を獲得している。

 ニューヨーク・タイムズによると、従業員6人のネビアは、快適さを保ちながら節水効果のあるシャワーヘッドを開発し、アップルやグーグルの本社、スタンフォード大キャンパス、スポーツ・ジムのイクイノックスに試作品を設置して製品のテストをしている。

 ネビアによると、製品はジェット機やロケットのエンジンに使われる航空宇宙工学の技術を応用したシャワーノズルが特長。水を霧のような細かい粒にして噴射するため、水が体全体に当たりやすくなり、最高70%の節水を実現する。通常は1回のシャワーに20ガロンの水が使われるが、ネビアのシャワーヘッドは6ガロンで済むという。

 エリック氏の妻でシュミット・ファミリー財団の理事長ウェンディ・シュミット氏は、「ネビアのシャワー技術には変革をもたらす可能性がある」と評価する。

 シャワーヘッドは2010年、ネビア創業者のカルロス・ゴメス・アンドナエグイ氏がメキシコでスポーツジム「Sport City(スポーツ・シティ)」へ向かう途中、ジムの水源が限られていることから思いつき、父とともに2年をかけて開発した。

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