オラクル、マキシマイザーを買収 〜 クラウド基盤の販促ツールをさらに強化

 オラクル(Oracle)は24日、クラウド基盤の販促ツールを提供するマキシマイザー(Maxymiser)を買収したことを明らかにした。買収額は非公表。

 オラクルは、マキシマイザーを吸収することで販促関連のクラウド製品を大幅に強化できる、と説明している。

 2006年設立のマキシマイザーはニューヨーク拠点、従業員400人以上で、複数経路のデータ分析や自動化機能を通して顧客体験や顧客維持を向上させる各種のクラウド・ツール群を法人向けに提供する。

 マキシマイザーのおもな顧客企業には、イージージェットやHSBC、ラコステがある。

 マキシマイザーの製品はオラクル・マーケティング・クラウドに統合される。オラクル・マーケティング・クラウドは、オラクルがこれまで買収してきたクラウド新興企業のエロクア(Eloqua)やレスポンシス(Responsys)、そのほかの販促ツール提供企業の数々のソフトウェアを統合して形成されている。

 ビジネス・クラウド・ニュースによると、「多くの企業は、自社ブランドを競合ブランドといかに差別化できるかに苦心し、ブランド力を強化するために革新的な方法を求めており、その一環としてクラウド販促ツールの活用を強めている」とオラクルのトーマス・キュリアン製品開発担当社長は話している。

 同氏によると、企業各社は差別化のほかにも、投資回収の効率化や顧客忠誠心の強化にも、クラウド基盤の販促ツールを導入する考えを強めている。

 オラクル・マーケティング・クラウドを採用することで、企業各社はこれまでのように根拠の弱い予想に頼らずに、すべてのデジタル・チャンネルと機器類を介して顧客の要望に応えられるようになる、と同氏は話す。

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