新国立上限1550億円 政府きょう整備計画決定

 【共同】政府は27日、2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場(東京都新宿区)の整備計画に盛り込む総工費の上限を1550億円とする方針を固めた。五輪開催時の収容人数は約6万8000人。サッカーワールドカップ(W杯)招致を見据え、仮設席を設けることで最大8万人に対応する構想は維持する。28日に関係閣僚会議(議長・遠藤利明五輪相)を開き、新計画を正式決定する。政府関係者が明らかにした。

 2本の巨大なアーチ構造が原因で総工費が2520億円まで膨らんだ従来計画から1000億円近いコスト削減を図り、国民の理解を得たい考え。20年4月までの確実な完成を目指す。同年1月への前倒しを求める国際オリンピック委員会(IOC)の意向を踏まえて、新計画には工期短縮の提案を業者に求める方針も明記する方向だ。安倍晋三首相と遠藤氏が27日に官邸で会談し確認した。

 政府関係者によると、競技場に必要な設備の絞り込みや素材の変更を進めた結果、総工費の上限が1600億~1700億円程度からさらに抑制できる見通しとなった。観客席用の空調設備が検討事項として残っていたが、100億円掛かるコスト面などを考慮して設置を見送る方向となった。観客の暑さ対策は別途費用を計上し、具体策を検討する。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る