新型ウィンドウズ・フォン、顔認識を可能に 〜 歳末商戦を視野に新機種開発

 マイクロソフト(Microsoft)は、近く投入するウィンドウズ10モバイル(Windows 10 Mobile)によって、モバイル端末製品群を、ヴァリュー・フォン、プリミアム・フォン、そしてヴァリュー・ファブレットの三つに分類する戦略だ。

 ファブレットとは、スマートフォンとタブレットの中間に位置する大型画面のスマートフォン。一般に、スクリーンが5.5インチ前後の機種を指す。

 ヴァリュー・フォンは、予算を気にする消費者向けの下位機種で、残りの二つは、中間から上位の機種を求める消費者向けとなる。

 マイクロソフトは、ウィンドウズを基軸にしたモバイル機器の生態系を拡充すべく、新版OSに合わせて受託製造業者たちと密に調整し、歳末商戦期向けに何種類もの新型機種を市場投入する計画を進めている。

 コンピュータワールドによると、同社は先日、それらの受託製造業者向けに新たな指針を明示し、ウィンドウズ10で走る新機種を開発する際の方針や展望、路線を説明している。その骨子が、スマートフォン製品種を三つに分類することだ。

 そのなかで目玉となるのは、プリミアム・フォンとヴァリュー・ファブレットに搭載される見込みのウィンドウズ・ハロー(Windows Hello)という新機能だ。

 同機能は、デスクトップ向けのウィンドウズ10が夏に市場投入された際に初めて明らかにされた顔認識型解錠で、機器利用者の顔を赤外線カメラによって識別し、暗唱語入力の代わりに本人認証を可能にするというもの。

 同機能は、特別に目新しいものではない。アンドロイド機器では何年か前からすでに可能になっている。ただ、ウィンドウズ・ハローは、アンドロイドよりも顔認識動作が迅速かつ正確だとみられる。

 それに加えて、プリミアム・フォンでは、コンティニューム・フォー・フォンズ(Continuum for Phones )という新機能も搭載される見込みだ。同機能は、利用者のスマートフォンを外付けディスプレイに接続させるもので、スマートフォンを小型パソコンとして使えるようにする。

 さらに、20メガピクセルのデジタル・カメラも搭載される。

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