自動化IoTによる対応策定システムを開発 〜 日立データ・システムズ

 日立データ・システムズ(Hitachi Data Systems=HDS)は29日、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)機能を自動化することで社会動向を予想して対応の策定に役立たせる新システムを開発した。

 ビジネス・クラウド・ニュースによると、HDSが設計したハイブリッド・クラウド・システム群は、犯罪予想やビデオ・カメラ管理システムを含む分析を自動化して対応策の考案や決定を支援するもの。

 たとえば、ソーシャル・メディアの投稿内容を分析することで犯罪や社会動向を予想できる、と同社は説明している。

 日立ヴィジュアライゼイション・スイート(Hitachi Visualization Suite=HVS)の新版となるヴァージョン4.5には、プリディクティブ・クライム・アナリティクス(Predictive Crime Analytics=PCA)や、ビデオ・マネージメント・プラットフォーム(Video Management Platform=VMP)のヴァージョン2が含まれる。

 PCAは、ソーシャル・メディアの投稿内容やそのほかのインターネット投稿をリアルタイムで収集して分析することで洞察を抽出し、「高い確率の犯罪予想」を導き出すことを可能とする。

 ソーシャル・メディアとビデオ・カメラのデータは、過去の犯罪記録と合わせて分析されることで、いつどこでどのような犯罪が起こりやすいかをはじき出す。

 HVSは、公衆安全システム群から収集された異種のデータや動画を統合する。公衆安全システム群には、たとえば、緊急出動した警官らが車載コンピュータに入力したリアルタイム情報をはじめ、ナンバー・プレート読み取り機や銃声検知器が含まれる。

 それらのデータや情報はHVSによって地域別に整理され、それぞれ管轄の警察分署に供給される。警察側ではそれらをもとにして情報をインテリジェンスに変え、捜査や対策に活用することで管轄内の安全維持を効率化する。

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