アマゾン、時給運転手による即時配送を開始

 オンライン小売り大手アマゾンはこのほど、時間給で配達の依頼を待つ「オンディマンド・ドライバー」を使った速達宅配「アマゾン・フレックス」を本拠地ワシントン州シアトルで開始した。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、フレックスは商品を受注後1〜2時間で配達する速達サービス「プライム・ナウ」を円滑に運営する方法の1つで、時給約20ドルで契約した一般のドライバーが専用アプリを使って勤務時間を登録し、要請に応じて配送センターで荷物を受け取り最短1時間で発注者に届ける。

 料金は、1時間以内の配送は8ドル、2時間以上は無料。プライム・ナウは、年間99ドルで毎回送料が無料となる特典制度「プライム」の加入者を対象に、現在国内13都市で酒を含むさまざまな商品を販売している。フレックスも将来は他のプライム・ナウ実施地域に拡張する予定だという。

 市場調査パイパー・ジャフリーのアナリストは「アマゾンは、即日配送や1時間配送によって『瞬時の満足感』という全く新しい小売り分野を切り開く可能性がある。これまで伝統的な実店舗は商品を直接受け渡しすることをアマゾンに対する利点にしてきたが、その優位性は徐々になくなりつつある」と指摘する。

 また、フレックスはアマゾンの宅配体制を強化すると同時に、配送に使われる車の保険、燃料代、ドライバーの医療費などは契約者負担になるため、配送コストの抑制にもつながると考えられる。

 一方で、シリコンバレーでは現在「オンディマンド労働者を社員と同等に待遇すべきか」という議論が広がっており、同様のオンディマンド・サービスを導入しているウーバー、インスタカート、ポストメイツなどは、労働者を社員と同等に扱って給料の差を埋め、福利厚生を提供するよう求める訴訟に直面している。

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