ZF、中央エアバッグを新開発〜側面衝突に対応

 側面からの衝突事故を想定した新しいエアバッグを、車両安全システム大手ZF TRW(ミシガン州)が開発した。

 サプライヤービジネスによると、新開発のエアバッグは「センター・エアバッグ」と呼ばれ、前部座席の背もたれの内側に装備される。側面衝突の際に運転席と助手席の間にエアバッグが飛び出すことで、ドライバーと助手席搭乗者の頭部、肩、胴体を保護する。

 運転席から遠い側の衝突では、センターエアバッグが運転手の体が横にずれるのを最低限に抑える効果もある。ハイブリッド式のインフレータ(膨張装置)が使われている。

 ZF TRWは、自動車メーカーが乗員の安全性向上に力を入れていることにセンターエアバッグの需要を見込んでいる。これまでは前方と後方からの衝撃の軽減することがエアバッグの主な目的だったが、通常の走行では側面衝突のリスクも同様に高い。

 米国での事故に関する調査では、死者を伴う側面衝突のほぼ30%を助手席側からの衝突が占める。ドイツでも、重傷者を伴う側面衝突のほぼ30%が助手席側からの衝突となっている。

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