クラウド基盤の書類共有サービス大手ボックス(Box)は、IBMとの戦略提携を拡大し、共同ソリューション群の拡充と販売に注力している。
データ・センター・ノーレッジ誌によると、IBMとボックスは先日、ボックスのオンライン協業プラットフォームをIBMの分析機能やコンテント管理、法人向けソーシャル・ソリューション群、そしてセキュリティー技術と統合し、共同ソリューション群の販売をさらに強化することで合意した。
IBMでは、傘下のクラウド・サービス大手ソフトレイヤー(SoftLayer)のサービスを普及させることで、アマゾンやマイクロソフトのクラウド・サービスを追いかけており、ボックスとの提携によって存在感をさらに高めようと狙っている。
ボックスとの提携拡大によって追加されたIBMのサービスには、IBMケイス・マネージャー(Case Manager)やIBMデータキャップ(Datacap)が含まれる。
前者は、ボックス・プラットフォーム上にあるコンテントを外部の利用者も共有できるようにし、後者は、複数の場所からたくさんの書類を集約することを簡便化し重要な情報やデータを抽出してボックスにクラウド保存できるようにするもの。
追加されたそれらの二つの機能は、ボックス・プラットフォームとすでに統合されているIBMコンテント・ナヴィゲイター(Content Navigator)やIBMストアードIQ(StoredIQ)の機能を補完するものだ。
その結果、ボックスを利用する顧客企業らは、現場実装型システムとボックス環境の両方にわたって、書類へのアクセスや書類の検索、コンテントの共有といった既存サービスにIBMのそれらの高機能を使えるようになる。
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