IBMとボックス、ソリューションを追加統合 〜 法人向けに販促も共同で強化

 クラウド基盤の書類共有サービス大手ボックス(Box)は、IBMとの戦略提携を拡大し、共同ソリューション群の拡充と販売に注力している。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、IBMとボックスは先日、ボックスのオンライン協業プラットフォームをIBMの分析機能やコンテント管理、法人向けソーシャル・ソリューション群、そしてセキュリティー技術と統合し、共同ソリューション群の販売をさらに強化することで合意した。

 IBMでは、傘下のクラウド・サービス大手ソフトレイヤー(SoftLayer)のサービスを普及させることで、アマゾンやマイクロソフトのクラウド・サービスを追いかけており、ボックスとの提携によって存在感をさらに高めようと狙っている。

 ボックスとの提携拡大によって追加されたIBMのサービスには、IBMケイス・マネージャー(Case Manager)やIBMデータキャップ(Datacap)が含まれる。

 前者は、ボックス・プラットフォーム上にあるコンテントを外部の利用者も共有できるようにし、後者は、複数の場所からたくさんの書類を集約することを簡便化し重要な情報やデータを抽出してボックスにクラウド保存できるようにするもの。

 追加されたそれらの二つの機能は、ボックス・プラットフォームとすでに統合されているIBMコンテント・ナヴィゲイター(Content Navigator)やIBMストアードIQ(StoredIQ)の機能を補完するものだ。

 その結果、ボックスを利用する顧客企業らは、現場実装型システムとボックス環境の両方にわたって、書類へのアクセスや書類の検索、コンテントの共有といった既存サービスにIBMのそれらの高機能を使えるようになる。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る