クラウド・ベースのストレージ・サービス大手ドロップボックスはこのほど、電子メール・アプリケーション「メールボックス」と写真共有アプリ「カルセル」を廃止すると発表した。
USAトゥデイによると、いずれのサービスも激しい競合で十分な顧客を獲得できなかったため。メールボックスは今年2月26日、カルセルは3月31日でサービスを終了する。同社を設立したドリュー・ヒューストン氏はブログで「新商品をつくるには開発するだけでなく学ぶことも重要で、この数カ月にわたり協力の強化や共同作業の簡素化を進めた結果、この苦しい決断を下すことになった」と説明した。
今後、カルセルの主要機能はストレージ・アプリ「ドロップボックス」に統合し、メールボックスで学んだ新しいコミュニケートのノウハウもこれに組み込むという。カルセルは2014年に鳴り物入りでスタートし、グーグルやマイクロソフトの「ボックス」などとの競合が高まるなかで、ドロップボックスのストレージおよびコラボレーション・サービスを使う新たな理由付けになると考えられていた。
ドロップボックスは当時、カルセルやメールボックスの拡張を皮切りに、ユーザーの時間を節約しいらいらを軽減する新アプリを数多く提供する計画を掲げたが、この戦略は中止する。同社はメールボックスを、新しいメール・サービスとして大いに注目された13年3月に1億ドルで買収し、携帯通信端末のeメール管理の効率化を目指した。
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